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脳ドックについて
脳ドック検査では、脳腫瘍、脳梗塞(まだ症状の出ていない梗塞も含め)の有無、脳血管の状態(狭窄、動脈瘤など)、先天奇形などが分かります。
この検査を受けることで、将来の脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)を起こす危険度が分かり、予防策を打つことが出来ます。
又脳腫瘍は、症状のない小さなうちに発見が出来、早めの治療が可能となります。
その他にも症状の出ない脳梗塞や脳の状態を見ることで、今後の認知症への予測にも繋がります。
脳卒中を起こす危険性のある人、(高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙など)は特にこの脳ドック検査をお勧めします。
日本は世界的に見ても、脳卒中の発生率が高い国です。脳卒中患者は、全国で137万人みられ、死因では第3位に挙げられ、一年間で13万人の方が脳卒中で亡くなられています。
脳卒中は突然やってきます。
命をとりとめても、半身まひ、言語障害など重い後遺症が残ることもあります。
長い間家族の介護を受けることになり、その精神的、経済的負担なども考えなければいけません。
65歳以上の寝たきりの約40%は脳卒中が原因といわれ、又65歳以上の医療費で見ると、脳卒中を起こした人が一番を占めています。
高齢化社会が進む現在、末永く健康を維持し、不安の無い明るい老後を送るためにもぜひ脳ドック検査を受け、脳卒中、認知症など脳の病気予防に取り掛かりましょう。
このような方に特に脳ドックをお勧めします
頭痛、眩暈、耳鳴り、物忘れ、手足のしびれ、言葉のもつれ・・・などのある方
高血圧、糖尿病・・・メタボリックシンドロームなどのある方
ご家族に、脳出血やくも膜下出血などの病歴のある方
肥満・喫煙をされている中高年の方
心房細動などの心電図異常がある方
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MRI(磁気共鳴イメージング装置)
磁石を用いて、脳の色々な断面を切ります。
従って放射線被爆の心配がありません。
症状の出ていない脳梗塞(無症状性脳梗塞)、萎縮など脳内部の状態がわかり、その後の脳卒中、認知症の危険性を確認することが出来ます。
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MRA(MRアンギオグラフィ)
MRIを使い脳の血管部分を写し出します。造影剤を使用せず撮影出来る為、針を刺す苦痛や副作用がありません。
くも膜下出血の原因となる、脳動脈瘤の有無に使用されます。くも膜下出血は4人に1人が亡くなる、怖い病気で、事前の発見が大切です。
又血管の状態(狭窄、閉塞など)が分かり、脳梗塞の予防が出来ます。
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ご注意
MRによる検査は、磁気を利用しています。 したがって、次の方は健診ができない場合がありますので、事前にご相談ください。
暗所・閉所恐怖症の方。
ペースメーカーを装着している方。
手術により、外科用クリップ、その他、金属を体内に埋め込んでいる方。
脳ドックで異常が見つかった方、よく分からないことがある方は当センター専門医に遠慮なくご相談下さい。
当センターは日本脳ドック学会の施設認定を受けて おり、専門医が常任しております。
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脳ドックデータ
2012/04/01~2013/03/31 1,617名
[男性 1049名 女性 568名]
  全体 発見率
脳腫瘍 5 4 9 0.5%
無症候性脳梗塞 24 6 30 1.8%
大脳白質病変 427 252 679 41.9%
脳動脈瘤 38 27 65 4.0%
脳動脈狭窄、閉塞(もやもや病を含む) 8 2 10 0.6%
血管奇形・嚢胞 6 4 10 0.6%
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